計算方法と根拠
サイクルタイムの定義
サイクルタイムは「生産時間÷生産台数」で表されます(例: 450分で300台なら1.50分/台)。この式を変形すると、時間あたりの生産数は「時間÷サイクルタイム」になります。
この計算の式
1時間のショット数=3,600秒÷サイクルタイム(秒)。成形数=ショット数×取り数。稼働時間には稼働率を、成形数には良品率を掛けて、良品の生産数を求めます。
計算例
サイクルタイム30秒・取り数4・稼働8時間・稼働率85%・良品率98%なら、1時間に480個、稼働時間内の成形数は3,264個、良品は3,198個(端数切り捨て)です。
使っている式
| 名前 | やっていること | 式 |
|---|---|---|
| 1時間のショット数 | 3,600 秒をサイクルタイム(秒)で割った数です。 | shotsH = secPerHour / cycle |
| 1時間の成形数(良品率を掛ける前) | ショット数に取り数を掛けた数です。 | rawH = shotsH * cav |
| 実際に成形している時間 | 稼働時間に稼働率を掛けた秒数です。 | opSec = hours * secPerHour * opRate / 100 |
| 稼働時間内のショット数 | 成形している時間をサイクルタイムで割った数です。 | shots = opSec / cycle |
| 成形数(良品率を掛ける前) | ショット数に取り数を掛けた数です。 | raw = shots * cav |
| 良品の生産数(端数は切り捨て)(結果) | 成形数に良品率を掛け、小数点以下を切り捨てた数です。 | floor(raw * yieldRate / 100) |
| 成形数(良品率を掛ける前・端数は切り捨て)(結果) | 稼働率まで反映した成形数です。 | floor(raw) |
| 1時間あたりの成形数(稼働率・良品率を掛けない)(結果) | 3,600 ÷ サイクルタイム × 取り数 です。 | rawH |
| 1個あたりのサイクルタイム(結果) | サイクルタイムを取り数で割った、1個あたりの時間です。 | cycle / cav |
式の記法: + - * / ^(べき乗)、かっこ、min / max / round / ceil / floor / pow / abs / sqrt、if(条件, 真のとき, 偽のとき)。round(x, 桁) は四捨五入、ceil は切り上げ、floor は切り捨てです。
設定値(定数)と出典
| 項目 | 値 | 出典 | 時点 | 見直しの周期 |
|---|---|---|---|---|
| 1時間の秒数 | 3,600秒 | サイクルタイムの定義(生産時間÷生産台数)の単位換算。新日本スイッチ記事の定義を引用せず式だけ使用 | 2026年10月27日 | 定義であり改定はない。年1回出典ページの存在を確認(次回見直し 2027年10月27日) |
入力できる範囲
| 項目 | 範囲 | 初期値 |
|---|---|---|
| サイクルタイム(1ショットにかかる時間) | 1〜3,600秒 | 30秒 |
| 取り数(1ショットで成形される個数) | 1〜512個 | 4個 |
| 稼働時間 | 0.1〜24時間 | 8時間 |
| 稼働率 | 1〜100% | 85% |
| 良品率 | 0〜100% | 98% |
結果は、同じ条件なら本サイトのどのページでも同じ数字になります(ページの数字も、計算ツールも同じ計算の仕組みで出しています)。
ご利用にあたって
- 出典はサイクルタイムの定義(生産時間÷生産台数)で、射出成形に特化した公的な基準ではありません。取り数・稼働率・良品率はご自身の実績値を入れてください。
- 段取り替え・金型の保守・材料の乾燥・不良品の再生・成形機ごとの差は含めていません。生産計画や設備の能力保証の代わりにはなりません。
- 計算結果は目安です。実際の生産数は現場の実績で確認してください。